Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

感染症

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型感染症の曝露後予防としての荊芥連翹湯

DOI: 10.1016/j.resinv.2023.07.004 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【背景】ワクチンのブレークスルー感染を抑制するためには、COVID-19に対する効果的な予防が急務である。実験室および臨床データから、荊芥連翹湯が重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-C…

軽度から中等度の新型コロナウイルス感染症患者に対する葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の有用性:多施設共同無作為化比較試験の更なる解析結果

DOI: 10.1016/j.jiac.2023.07.013 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 我々は以前、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を対象とした無作為化比較試験において、従来の治療に葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏を併用することで症状緩和が認められたことを報告した。さ…

感染後の嗅覚機能障害に対する当帰芍薬散とメコバラミンの有効性: 多施設共同前向き研究

DOI: 10.1016/j.anl.2023.04.010 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】感染後嗅覚障害(PIOD)に対して、ビタミンB12(メコバラミン)と比較して、当帰芍薬散が有効かどうかを判断する。 【方法】無作為化非盲検臨床試験を実施した。2016年から2020年にかけて17…

軽度および中等度の新型コロナウイルス感染症患者を対象とした、葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の多施設無作為化比較試験

doi.org 漢方薬である葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏には、抗ウイルス作用と抗炎症作用がある。この無作為化試験では、軽度および中等度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を、解熱剤や鎮咳剤などの従来の症状緩和治療を受ける対照群と、通常の治療に…

軽度から中等度の COVID-19 に対する従来治療と漢方治療:日本における流行性疾患の統合管理による多施設後ろ向き観察研究

doi.org 【目的】2020年1月1日から2021年10月31日までの間に新型コロナウイルス感染症2019(COVID-19)が疑われる、または確認された患者を、この多施設後ろ向き観察研究に日本の病院から登録した。 【方法】治療内容(従来治療と漢方薬を含む)、風邪様症状…

COVID-19にさらされた日本の医療従事者の曝露後予防のための麻黄湯:単一施設の研究

doi.org 【背景】COVID-19の曝露後予防(PEP)に関する研究はほとんど行われていない。この研究は、COVID-19と同様の症状を伴う疾患に一般的に使用される麻黄湯が、SARS-CoV-2による院内感染の拡大を防ぐための曝露後予防に再利用できるかどうかを判断するた…

季節性インフルエンザの高齢者の入院低減ための麻黄湯 + ノイラミニダーゼ阻害剤とノイラミニダーゼ阻害剤単独の比較

doi.org 【背景】麻黄湯は、熱性疾患の治療に使用される漢方製剤である。しかし、研究者は、高齢者の重度のインフルエンザを予防する効果をまだ明らかにしていない。高齢者におけるノイラミニダーゼ阻害剤への麻黄湯の追加と、インフルエンザ後の入院の減少…

軽度から中等度の新型コロナウイルス感染症における難治性胸痛は、柴陥湯で治療に成功した

doi.org 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、急性期にさまざまな痛みの症状を引き起こす。検査では異常がなくても急に激しい胸痛が起こり、鎮痛剤が効かないことがある。このような痛みは、リソースが限られている介護施設では臨床上の懸念事項であり…

新型コロナウイルス感染症罹患後症状による全身疲労に対する漢方薬の応用

doi.org COVID-19 の急性期の治療に関するエビデンスは蓄積されているが、新型コロナウイルス感染症罹患後症状に対する具体的な治療法はまだ確立されていない。漢方薬による治療は、新型コロナウイルス感染症罹患後症状の治療オプションの 1 つかもしれない…

新型コロナウイルス感染症クラスター感染後の医療従事者の臨床的・疫学的特徴と漢方製剤の補中益気湯・葛根湯の効果:後ろ向きコホート研究

journals.lww.com 2019年新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行において、漢方製剤のような低毒性の天然化合物がCOVID-19の予防効果を発揮することが期待されている。代表的な漢方薬である補中益気湯、葛根湯の生物学的特性と安全性は、さまざま…

ME/CFSの除外によって診断された新型コロナウイルス感染症罹患後症状の男性患者における加齢性腺機能低下症

doi.org COVID-19の急性期の後、一部の患者は全身倦怠感を含む持続的な症状を示すことが報告されている。そのような患者に増加に対し治療提供するために、COVID-19アフターケアクリニック(CAC)を設立した。ここでは、SARS-CoV-2の急性感染後にCOVID後の倦…

重症新型コロナウイルス感染症患者の集中治療室での治療における人参養栄湯の有効性

doi.org 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス-2(SARS-CoV-2)に関連する感染症であり、死亡率の高い世界的な緊急事態である。効果的な治療法はほとんどなく、多くの重症患者は集中治療室(ICU)で治療される。この…

漢方薬は新型コロナウイルス感染症関連の嗅覚障害からの早期回復を促進する:遡及的観察研究

doi.org 【背景】嗅覚障害は、新型コロナウイルス感染症患者によく見られる症状であり、患者の生活の質を著しく低下させる。効果的な治療法は不明のままである。 【目的】新型コロナウイルス感染症関連の嗅覚障害に対する漢方薬の効果を評価すること。 【研…

医療従事者における新型コロナウイルス感染症に対する補中益気湯と葛根湯の免疫学的及び予防的効果:後ろ向き観察研究

doi.org 2019年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な発生の中で、漢方薬などの低毒性の天然化合物がCOVID-19の予防効果をもたらすことが期待される。代表的な漢方薬である補中益気湯と葛根湯の生物学的特性と安全性は、さまざまな動物モデル実…

日本の非高齢者コホートにおける季節性インフルエンザへの麻黄湯使用と入院との関連

doi.org 【目的】麻黄湯は、インフルエンザの治療に使用される漢方薬である。ただし、麻黄湯の臨床的根拠は、症状の緩和におけるその効果の小規模な研究に限定されている。本研究では、ノイラミニダーゼ阻害剤への麻黄湯の併用が、インフルエンザ後の入院の…

補中益気湯は、急性脳卒中患者の上気道におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌のコロニー形成を防ぐことができる

doi.org 【背景】メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のコロニー形成は、感染した宿主にMRSA肺炎またはその他の感染症を引き起こす可能性があり、侵襲性MRSA感染症は重大な罹患率と死亡率をもたらす。今回の観察研究では、補中益気湯の投与により、上気道…

葛根湯加川芎辛夷が促進するCOVID-19関連嗅覚障害の治療:症例集積

doi.org 嗅覚障害は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴的な症状の1つであり、上気道と下気道の感染と炎症を引き起こす。私たちの知る限り、COVID-19関連の嗅覚障害の治療法はない。ここでは、葛根湯加川芎辛夷を使用して治療されたCOVID-19の嗅覚…

補中益気湯は、バンコマイシン耐性腸球菌の陰性化を促進する

doi.org バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)は、院内感染の主要な原因である。漢方薬は、腸の免疫を改善し、細菌感染を防ぐ。VRE 陽性患者の特性と漢方薬による治療に基づいて、臨床経過の潜在的な違いを評価した。この遡及的観察研究では、2018年8月から2019…

柴葛解肌湯で治療された新型コロナウイルス感染症の軽症例3例

DOI: 10.1002/tkm2.1261 www.semanticscholar.org 【症例】軽度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染し、漢方薬のみで治療され、症状を悪化させることなく退院した3例を報告する。 症例1:頭痛、喉の痛み、発熱を訴える41歳の健康な女性。症例2:…

インフルエンザワクチン接種後の高齢者における抗体価の維持に対する十全大補湯の長期的効果

doi.org 多施設ランダム化比較試験において、インフルエンザワクチン接種に対する十全大補湯のアジュバント効果の広範な分析を実施した。この研究では、インフルエンザ感染後の高リスク群の高齢者を対象に、インフルエンザワクチン接種後の抗体価に対する十…

日本におけるインフルエンザ治療でのオセルタミビルと麻黄湯の医療費の概算比較

DOI: 10.1002/tkm2.1027 www.semanticscholar.org 【目的】毎年何百万人もの日本人がインフルエンザに苦しんでいる。これらの患者の多くは、ノイラミニダーゼ阻害剤、特にオセルタミビルで治療されている。漢方薬では、麻黄湯はインフルエンザに対して効果的…

麻黄附子細辛湯のインフルエンザワクチン接種後の抗体価への影響:無作為化プラセボ対照二重盲検試験

doi.org 【背景】麻黄附子細辛湯が、動物実験と高齢者を対象とした非盲検試験でインフルエンザワクチン接種にアジュバント効果を及ぼすことが示された。【目的】より綿密な臨床実験で麻黄附子細辛湯のアジュバント効果を調べること。【方法】年齢が20歳から7…

インフルエンザの症状を緩和するための麻黄湯の使用:系統的レビューとメタ解析

doi.org 【背景】インフルエンザは世界中で一般的なウイルス感染症である。麻黄湯は古代中国で考案され、インフルエンザの症状を緩和するために使用される。現在、インフルエンザの症状を緩和するための麻黄湯の有効性と安全性を評価したメタ解析はない。 【…

進行性肺 Mycobacterium avium Complex 症の従来の治療に対する補助薬としての補中益気湯の予備的準無作為化比較試験

doi.org 【目的】日本では、体調不良の患者を治療するために漢方薬である補中益気湯が処方されることがある。私たちは、この薬が進行性肺 Mycobacterium avium Complex(MAC)症の患者に有益で忍容性があるかどうかを調べることを目的した。 【方法】この予…

補中益気湯のインフルエンザワクチン接種後の抗体価への影響なし:無作為化プラセボ対照二重盲検試験

DOI: 10.1016/j.phymed.2006.02.002www.sciencedirect.com 【背景】動物実験で、補中益気湯がインフルエンザ予防接種にアジュバント効果を持つことが示された。しかし、これは臨床試験では評価できなかった。 【方法】32例の健康な被験者が、二重盲検法でラ…

高齢者の免疫に対する補中益気湯の効果

DOI: 10.1016/j.intimp.2003.12.004www.sciencedirect.com 一般に、高齢者は年齢に関連した免疫応答の大幅な低下を示し、感染症に対する脆弱性の増加または悪性腫瘍の発生の増加につながる。本研究では、高齢者の免疫能に対する補中益気湯の効果を検討した。…

無症候性MRSA尿症に対する補中益気湯の効果

DOI: 10.1007/s10156-002-0211-9www.ncbi.nlm.nih.gov 10生薬(黄耆、蒼朮、人参、当帰、柴胡、大棗、陳皮、甘草、升麻、生姜)を含む漢方製剤である補中益気湯が、無症候性メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)尿症の患者38例に投与され、その効果が評価さ…

全身倦怠感患者における十全大補湯によるナチュラルキラー細胞機能の変化

DOI: 10.1016/j.aimed.2019.12.003www.sciencedirect.com 【背景】身体的/精神的疲労は行動を変え、認知能力を低下させる可能性がある。健康な人でさえ、全身疲労はNK細胞の機能と関連している。十全大補湯は、全身疲労の治療に使用される漢方薬である。多く…

急性上気道感染症に関連した咽頭痛に対する桔梗湯対プラセボ:無作為化対照試験

doi.org 【目的】桔梗湯は、甘草と桔梗の抽出物の固定された組み合わせである。日本では伝統的に、急性上気道感染症(URTI)に伴うのどの痛みを和らげるために使用される漢方薬である。ただし、その効果を実証した対照研究はまだない。急性URTIに伴う咽頭痛…

補中益気湯または十全大補湯は股関節骨折術後の感染合併症を軽減しない

doi.org 【背景】股関節骨折手術後の感染性合併症は高齢者によく見られる。実験的研究により、漢方薬である補中益気湯および十全大体湯は感染性合併症を予防できることが示唆されているが、これまでに少数の小さな臨床研究しか発表されていない。 【主な研究…