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漢方薬の代替医療からの脱出

麻黄附子細辛湯のインフルエンザワクチン接種後の抗体価への影響:無作為化プラセボ対照二重盲検試験

doi.org

【背景】麻黄附子細辛湯が、動物実験と高齢者を対象とした非盲検試験でインフルエンザワクチン接種にアジュバント効果を及ぼすことが示された。
【目的】より綿密な臨床実験で麻黄附子細辛湯のアジュバント効果を調べること。
【方法】年齢が20歳から71歳の47人の健康な被験者を、二重盲検法で2群(対照群と麻黄附子細辛湯群)に無作為に割り当てた。麻黄附子細辛湯群(n=23)の被験者は、2週間、1.68gの麻黄附子細辛湯スプレー乾燥粉末を1週間服用した。残り(対照群被験者、n=24)は同じ量の判別不能プラセボを服用した。次に、被験者はインフルエンザウイルス(A/H1N1、A/H3N2およびB)に対して予防接種を受けた。血清赤血球凝集阻害力価は、0、1、2、4、および12週目に測定された。
【結果】3種類のウイルスに対する力価は、最初の2週間継続的に増加し、横ばい状態だった。しかしながら、麻黄附子細辛湯は力価においてプラセボより優れていなかった。
【結論】この実験条件では、麻黄附子細辛湯のアジュバント効果は認められなかった。