臨床薬理
doi.org 茵蔯蒿湯は、日本で広く使用されているよく知られた胆汁分泌促進性および肝保護性の漢方薬である。茵蔯蒿湯の主成分であるゲニポシドは腸内細菌によってゲニピンに代謝され、胆汁分泌促進効果を発揮する。この研究では、悪性閉塞性黄疸患者における…
doi.org 桂枝人参湯は、頭痛、慢性胃腸炎、胃アトニー、腹痛、風邪、発熱、頭痛を伴う水様性下痢の治療に経験的に使用されている。経験的効果のメカニズムの1つは、腸で調節されるペプチドレベルの局所的な変化が原因であると想定されている。健常者から採取…
DOI: 10.1016/j.jpba.2018.10.026 www.sciencedirect.com 漢方薬は、全身に薬理効果を発揮する膨大な数の化合物で構成されている。漢方薬の性質を詳細に理解するには、オミックスを使用した包括的な表現型分析が不可欠である。私たちは以前、麻黄湯がラット…
doi.org リスペリドン、抑肝散、フルボキサミンの3つの薬物は、以前の研究で認知症の行動および心理的症状(BPSD)の治療に同等の効果を示しているが、それらの作用メカニズムは互いに異なる。モノアミンは、シナプスのシグナル伝達を介していくつかの行動症…
doi.org 【理論的根拠】血管性認知症の治療に有効な薬剤はほとんどないと報告されている。この状態で効果が期待される漢方薬である釣藤散だが、この薬が脳活動や認知機能をどのように調節するのかは不明である。P3イベント関連脳電位(ERP)は、認知機能のい…
DOI: 10.1111/j.1447-0594.2004.00175.x kaken.nii.ac.jp 【背景】漢方薬は、東アジア諸国の認知症の治療薬として長い歴史を持っている。この研究は、現在の科学的設計を通じてその利点を明確にする。 【目的】研究1:テクネチウム99μmエチルシステイネート…
doi.org 24名の健康な被験者の血漿中の3つの脳腸ペプチド(モチリン、ガストリン、ソマトスタチン)のレベルに対する、大建中湯の効果を調べた。7.5 gの用量での大建中湯の単回経口投与は、プラセボ治療群と比較して、60〜90分で血漿モチリンレベル(約12 pg…
ci.nii.ac.jp 今回、無症候性脳梗塞患者16例を対象に、眼球結膜微小循環に及ぼす釣藤散の効果をビデオ顕徴鏡システムを用いて検討した。釣藤散を4週間投与後、眼球結膜微小循環の血管内径、血流速度、血流量が増加した(p<0.05)。血管内赤血球集合現象を認…
doi.org 【目的】小青竜湯は、麻黄を含む8つの構成生薬からなり、数世紀にわたってアジア諸国の喘息およびアレルギー性鼻炎の治療に使用されてきた。この研究では、健康なボランティアにおける小青竜湯の生薬と薬物の相互作用の可能性を調査し、相互作用がシ…
www.ncbi.nlm.nih.gov アレルギー性鼻炎の治療に日常的に使用されている、小青竜湯および葛根湯の2つの漢方処方の主な有効成分であるエフェドリンの母集団薬物動態分析を実施した。主要な薬物動態の差は、AUC(0-∞)、Cmax、および2つの処方間の分布容積の平…
doi.org 大建中湯は、腸の動きを促進することにより腸の通過時間を短縮するために使用される漢方薬である。しかし、電離放射線への曝露のため、健康なボランティアでは、X線撮影、蛍光透視法、および放射性同位元素を使用した腸の動き自体は評価されていない…
doi.org 【背景】この探索的試験は、大建中湯がS状結腸癌または直腸S状結腸癌の開腹手術を受けた患者の胃腸機能の回復を促進するかどうかを調べるために実施された。 【方法】2009年1月から2011年6月までに日本の11の臨床試験施設のいずれかで結腸切除を受け…
doi.org 【背景/目的】漢方薬の六君子湯は、胃食道逆流症状を緩和することが実証されている。しかし、食道運動機能に対する六君子湯の効果は完全には決定されていない。この二重盲検交差研究は、食道運動機能および胃食道逆流に対する六君子湯の影響を調査す…
DOI: 10.1152/ajpgi.00043.2010www.ncbi.nlm.nih.gov 大建中湯は、術後イレウスの治療に使用される漢方薬である。大建中湯は、動物実験でコリン作動性およびセロトニン作動性のメカニズムを調節することにより、用量依存的に胃腸(GI)の運動性を高める。こ…
www.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】ラニチジンはヒスタミンH2受容体拮抗薬であり、大承気湯は便秘や消化器の治療に使用される漢方薬である。過去の研究で、ラットのラニチジンの薬物動態に大承気湯が有意な影響を与えたことが示された。しかし当該研究におけるラ…
DOI: 10.1002/jps.24596 www.sciencedirect.com 芍薬甘草湯は、筋肉のけいれんや腹痛の患者に使用される漢方薬である。本試験では、一人当たり芍薬甘草湯2.5gまたは5.0g/日を単回経口投与として投与後の活性成分の血漿濃度について検討した。本試験は、健常…
dx.doi.org 【背景】六君子湯は、機能性ディスペプシアや逆流性食道炎などの上部消化管障害の治療に用いられてきた。本試験は、健常人ボランティアを対象とし、六君子湯の活性成分の薬物動態を明らかにするために実施した。 【方法と結果】最初に、健常日本…
dx.doi.org 【背景】抑肝散は、日本の伝統的な生薬製剤で漢方薬と呼ばれる。抑肝散エキスには、蒼朮、茯苓、川芎、釣藤鈎、当帰、柴胡、甘草の7種の生薬で構成される。抑肝散は、神経症、不眠症に加え、認知症の行動・心理症状にも用いられている。 【目的】…
DOI: 10.1155/2014/586857 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 本研究の目的は、眼血流(OBF)における漢方薬の経口投与の検討することである。交差試験で、13名の盲検化された健常人に、5gの抑肝散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、あるいは八味地黄丸が無作為に投与された…
doi.org 我々は、漢方薬である大建中湯の5成分について母集団薬物動態モデル(PPKモデル)を構築した。データは日米で実施した2つの無作為化薬物動態試験から集積した。被験者は大建中湯2.5 g, 5 g及び10 gを単回経口投与され、5つの大建中湯成分、hydroxy-α…
DOI: 10.1016/j.biomag.2012.07.009 www.sciencedirect.com 大建中湯は、腸閉塞を含む腹部障害や腹部の冷えの治療に用いられてきた。消化管運動に対する大建中湯の作用は、ヒト血漿中のある種の神経ペプチドの変化に密接に関係していると報告されている。こ…
doi.org 大建中湯の薬物動態を、大建中湯 2.5g、5g、10g単回経口投与後の健常ボランティアで調査した。大建中湯の6種類の成分(hydroxy-α-sanshool(HAS)、hydroxy-β-sanshool(HBS)、[6]-shogaol(6S)、[10]-shogaol(10S)、ginsenoside Rb(1)(GRB1)…
DOI: 10.1111/j.1365-2982.2010.01648.x www.ncbi.nlm.nih.gov 【背景】機能性ディスペプシア患者の消化器症状の治療には六君子湯が効果的である。六君子湯はラットでの作用に関するいくつかの基礎研究が報告されているが、ヒトの胃機能への影響はまだ明らか…
DOI: 10.1159/000317845 www.ncbi.nlm.nih.gov 【背景】日本や中国の伝統医学では、腹部を灸や漢方薬で温めることが、さまざまな病気に使われてきた。しかしながら、これらの療法が血行動態に与える影響は明らかではない。我々は上腸間膜動脈(SMA)の血流に…
doi.org 大建中湯は腹部の冷えに使用され、一方、黄連解毒湯は内部臓器の炎症や潰瘍性病変に使用される。しかしながらこれらの漢方薬の心拍出量や腸管血流に対する効果は検討されていない。この研究者盲検無作為交差試験は、大建中湯と黄連解毒湯の心拍出量…
doi.org 六味丸は頻尿、排尿障害や浮腫を含む腎疾患に対して効果的である。我々は過去に六味丸の長期投与が、腎不全の血中タンパク濃度及び浮腫を臨床的に改善すると報告した。本研究では六味丸による作用の要因の1つとして、アミノ酸並びにタンパク質含有量…
DOI: 10.1211/0022357044094 www.ncbi.nlm.nih.gov 日本では慢性気道疾患治療として6つの生薬で構成される麦門冬湯を使用する。今回我々はチトクロームP450(CYP)1A2、キサンチンオキシダーゼならびにN-アセチルトランスフェラーゼ2の活性に対する麦門冬湯…
DOI: 10.1142/S0192415X03001181 www.ncbi.nlm.nih.gov 健常人12例を対象に、最新の超音波画像診断装置を用いて八味地黄丸またはプラセボ投与前後の網膜中心動脈の血流変化を評価した。八味地黄丸投与後、網膜中心動脈の最高流速、最低流速、平均流速で有意…
DOI: 10.1046/j.1440-1819.2002.01006.x www.ncbi.nlm.nih.gov 抑肝散加陳皮半夏は不眠症に用いられる漢方薬である。本研究では、二重盲検法を用いて抑肝散加陳皮半夏の睡眠効果を終夜睡眠ポリグラフィー検査で検討した。抑肝散加陳皮半夏は総睡眠時間を有意…
ci.nii.ac.jp 漢方薬の小青竜湯と抗てんかん薬カルバマゼピンとその活性代謝物(カルバマゼピン10,11-エポキシド、CBZ-E)の体内動態特性を健常男性4例で検討した。本研究は、非盲検無作為化交差試験である。対照群は食前にテグレトール錠剤(CBZ 200mg)を…