Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

ME/CFSの除外によって診断された新型コロナウイルス感染症罹患後症状の男性患者における加齢性腺機能低下症

doi.org

COVID-19の急性期の後、一部の患者は全身倦怠感を含む持続的な症状を示すことが報告されている。そのような患者に増加に対し治療提供するために、COVID-19アフターケアクリニック(CAC)を設立した。ここでは、SARS-CoV-2の急性感染後にCOVID後の倦怠感を発症した36歳の男性の症例を報告する。COVID-19の急性期では、患者の発熱は4日以内に解消した。しかし、全身倦怠感は3か月続き、彼は最初の感染から99日後に私たちのCACを訪れた。検査の結果、男性更年期障害チェックシート(AMS)スコアが44と高く、遊離テストステロン(FT)レベルが5.5 pg/mLと低く、加齢性腺機能低下症(LOH症候群)の基準を満たしていることが明らかになった。画像検査により、脂肪肝と低骨塩密度に加えて、萎縮性下垂体が明らかになった。下垂体前葉機能検査は、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)刺激後の低卵胞刺激ホルモンレベルと黄体形成ホルモン(LH)の遅延反応を示し、COVID-19後の患者に見られる原発性性腺機能低下症に加えて視床下部性腺機能低下症の可能性を示している。漢方薬補中益気湯、続いて十全大補湯)の開始後、患者の症状、ならびに彼のAMSスコアおよび血清FTレベルは著しく改善した。さらに、GnRH刺激のフォローアップテストにより、LH応答性の改善が明らかになった。多くの患者が私たちの症例のようにME/CFSの基準を満たすと報告されているが、我々はLOH症候群を含む他の根本的な病状の可能性を強調する。結論として、LOH症候群は、COVID-19後の患者の全身倦怠感の原因と見なされるべきであり、漢方薬は、LOHによる新型コロナウイルス感染症罹患後症状に有効である可能性がある。

PMID: 35454374  PMCID: PMC9025899 Impact Factor: 2.430