Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

当帰芍薬散

感染後の嗅覚機能障害に対する当帰芍薬散とメコバラミンの有効性: 多施設共同前向き研究

DOI: 10.1016/j.anl.2023.04.010 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】感染後嗅覚障害(PIOD)に対して、ビタミンB12(メコバラミン)と比較して、当帰芍薬散が有効かどうかを判断する。 【方法】無作為化非盲検臨床試験を実施した。2016年から2020年にかけて17…

晩発性性腺機能低下症患者における漢方薬の臨床効果について

DOI: 10.3109/13685530903536684 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【はじめに】女性の更年期障害の諸症状を緩和するために、ホルモン補充療法に加えて、非ホルモン療法、特に漢方薬が使用されてきた。今回、男性の晩発性性腺機能低下症(LOH)に対する漢方薬の有効…

新型コロナウイルス感染症罹患後症状による全身疲労に対する漢方薬の応用

doi.org COVID-19 の急性期の治療に関するエビデンスは蓄積されているが、新型コロナウイルス感染症罹患後症状に対する具体的な治療法はまだ確立されていない。漢方薬による治療は、新型コロナウイルス感染症罹患後症状の治療オプションの 1 つかもしれない…

感染後嗅覚障害の治療施行患者における経時的回復と予後因子:後ろ向き研究

DOI: 10.1177/0003489420922563 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】本研究の目的は、当帰芍薬散で治療されたPIOD患者の嗅覚回復の時間経過と予後因子を明らかにすることだった。 【方法】PIOD患者の後ろ向きコホート研究を、患者の医療記録を検討することによ…

子宮内膜症患者の月経困難症に対する低用量経口避妊薬への当帰芍薬散追加療法の有効性

DOI: 10.1111/jog.14424 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】当帰芍薬散は、月経困難症、月経不順、更年期障害を治療するため日本人女性に人気の漢方薬の代表である。一方で、現在の主要な症状の第一選択薬として使用されているホルモン療法と低用量経口避妊薬…

中年女性の頭痛と随伴性うつ病に対する当帰芍薬散の効果

doi.org 【目的】中年女性の頭痛の相関を特定し、頭痛と随伴性うつ病に対する当帰芍薬散の効果を調査する。 【方法】閉経クリニックを訪れた40〜59歳の女性345例のベースライン記録を横断的に調べた。それらの中で、37例の頭痛の女性はホルモン療法(HT)ま…

原発性月経困難症に対する漢方薬の鎮痛効果:二重盲検試験

DOI: 10.1142/S0192415X9700024Xwww.ncbi.nlm.nih.gov 「虚」、「陰」、「寒」、および「瘀血」で月経困難症に苦しんでいる女性での当帰芍薬散の鎮痛効果を評価した。これらの状態の判定には、診断スコアリングシステムが使用された。 二重盲検法を使用して…

当帰芍薬散は健常人の眼血流を増加させる

DOI: 10.1155/2014/586857 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 本研究の目的は、眼血流(OBF)における漢方薬の経口投与の検討することである。交差試験で、13名の盲検化された健常人に、5gの抑肝散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、あるいは八味地黄丸が無作為に投与された…

当帰芍薬散は脳卒中後の機能障害および自立の悪化を軽減する:1年間の無作為化比較試験

dx.doi.org 脳卒中後患者においては、脳卒中の再発や機能障害の進展が寝たきりの状態や認知症につながる。脳卒中後患者の治療に関しては、脳卒中の再発を防ぐ降圧治療や抗凝固治療だけが有効である。アジアにおいては、機能障害をもつ脳卒中後患者は、しばし…

多嚢胞性卵巣症候群患者の内分泌状態及び排卵誘発に対する八綱弁証に基づき選択された漢方薬から温経湯への切り替え効果

DOI: 10.1142/S0192415X06003746 www.ncbi.nlm.nih.gov 本研究は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)患者の内分泌及び排卵誘発に対する、これまで処方されていた漢方薬から温経湯の切り替え効果の検討であった。PCOSと診断された無排卵患者64例を本研究に登録した。…

低色素性貧血を有する子宮筋腫女性に対する当帰芍薬散の有効性と安全性の客観的評価

doi.org 子宮筋腫に伴う低色素性貧血治療における当帰芍薬散及び経口鉄製剤の有用性を前向きに研究比較した。本研究は子宮筋腫に起因する月経過多に関連した軽度ー中等度低色素性貧血と診断された患者25例を対象とした。患者は当帰芍薬散群(n=10)と鉄製剤…

妊娠悪阻治療に対する漢方薬の安全性と有効性

DOI: 10.1002/ijgo.12781 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】小半夏加茯苓湯、当帰芍薬散、半夏厚朴湯などの漢方薬の胎児に対する安全性および妊娠悪阻を呈する妊婦の入院短縮並びに医療費削減を検討した。 【方法】2005年1月1日から2016年12月31日にかけて産…

軽度認知機能障害とアルツハイマー病をもつ患者の局所脳血流に対する当帰芍薬散の効果

dx.doi.org 本研究の目的は当帰芍薬散の軽度認知機能障害とアルツハイマー病に対する作用を、SPECT(単光子放出コンピュータ断層撮影)を用いて評価することである。全ての患者に当帰芍薬散(7.5g/日)を8週間投与した。SPECTおよび MMSE(ミニメンタルステ…

ヒトにおける包括的転写解析による当帰芍薬散の薬理学的効果に関する検討

doi.org 当帰芍薬散は、冷え症、むくみ、月経不順などに用いられる漢方薬である。本研究では、当帰芍薬散の効果を薬理学的に解明することを目的に、cDNAマイクロアレイを使った網羅的遺伝子発現解析により、服用で発現変動する遺伝子を探索した。上記3症状を…

当帰芍薬散投与による多産女性における黄体機能不全の改善

DOI: 10.1142/S0192415X02000247 www.ncbi.nlm.nih.gov 当帰芍薬散の効果を黄体機能不全の女性および正常月経周期の女性を対象にin vivoで検討した。黄体機能不全は、基礎体温と血漿プロゲステロン値を毎日測定することにより判定した。当帰芍薬散には、黄体…

3種の漢方製剤の効果:睡眠障害を有する閉経前後の日本人女性に対する当帰芍薬散(TJ-23)、加味逍遥散(TJ-24)、桂枝茯苓丸(TJ-25)の効果について

doi.org 【目的】睡眠障害を有する閉経前後の女性に対する漢方薬の効果を評価すること。 【方法】1995年から2009年の間に東京医科歯科大学更年期障害クリニックで健康・栄養教育プログラムを受けた閉経前後の女性1,523名の記録のうち、中等度から重度の睡眠…