Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

ヒト血漿中の三つの脳腸ペプチド(モチリン、ガストリン、ソマトスタチン)レベルに対する大建中湯の影響

doi.org

24名の健康な被験者の血漿中の3つの脳腸ペプチド(モチリン、ガストリン、ソマトスタチン)のレベルに対する、大建中湯の効果を調べた。7.5 gの用量での大建中湯の単回経口投与は、プラセボ治療群と比較して、60〜90分で血漿モチリンレベル(約12 pg/ml)の有意な増加を引き起こした。大建中湯(25.9 +/- 1.4 pg/ml)とプラセボ(23.5 +/- 1.3 pg/ml)の両方を投与した後、ガストリンレベルの一時的な上昇が認められた。大建中湯はソマトスタチンのレベル(約5.7 pg/ml)を変更しなかった。結論として、これらの結果は、大建中湯の作用がヒト血漿中のモチリン免疫反応性物質レベルの変化に密接に関係していることを示している。

Impact Factor: 1.540 PMID: 10549871