Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

メンタル・ヘルス

精神症状を有する中年女性における循環血中サイトカイン濃度の選択的セロトニン再取り込み阻害剤および漢方薬による変化

DOI: 10.1016/j.maturitas.2008.12.007 www.sciencedirect.com 【目的】本研究は精神的症状を有する中年女性における選択的セロトニン再取り込み阻害剤パロキセチンと加味逍遙散の血清サイトカイン濃度に及ぼす影響を比較検討した。 【方法】不安や軽度うつ…

4名のハンチントン病患者に対する漢方療法

DOI: 10.1002/mds.22447 www.ncbi.nlm.nih.gov 4例のハンチントン病(HD)患者は、抑肝散および柴胡加竜骨牡蛎湯による交差治療を受けた。2例が最初に抑肝散を8週間投与され、4週間のWash out後、柴胡加竜骨牡蛎湯を8週間投与された。他の2例はこれらの薬を…

六君子湯のフルボキサミン誘発性消化器症状軽減作用

doi.org 【目的】悪心や嘔吐などの上部消化管(GI)症状は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に関連して起こる一般的な副作用であり、うつ病患者への薬剤投与中止をもたらす可能性がある。六君子湯は、機能性ディスペプシア患者の上部消化器症状お…

うつ症状を示す閉経後女性に対するホルモン補充療法の補助療法としての温経湯の有効性

DOI: 10.1097/01.wnf.0000138634.34498.05 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】ホルモン補充療法(HRT)は更年期のうつ症状を改善するが、HRTに反応を示さない女性では効果的な補助療法として抗うつ薬を必要とする。本研究はHRTに抵抗性を示す更年期のうつ病症…

不眠症の更年期女性において柴胡桂枝乾姜湯は血漿中のインターロイキン‐6および可溶性インターロイキン‐6受容体の濃度を調節し、抑うつ気分を改善する

DOI: 10.1142/S0192415X05003338 www.ncbi.nlm.nih.gov 本研究は、閉経前後の女性の抑うつ気分および血漿インターロイキン6(IL-6)と可溶性インターロイキン6受容体(sIL-6R)濃度に対する柴胡桂枝乾姜湯(漢方薬)と抗不安薬の効果を比較するために行った…

更年期うつ病患者における加味逍遥散投与による血清中腫瘍壊死因子(TNF-α)の変化

DOI: 10.1142/S0192415X04002259 www.ncbi.nlm.nih.gov 更年期症状を予防または治療するために、漢方薬が広く使用されている。更年期女性の気分障害に関与する可能性のある腫瘍壊死因子(TNF)-αの潜在的関与を調査し、免疫機能と漢方薬の有効性との関係を明…

加味逍遥散は更年期うつ病女性における血漿中インターロイキン-6(IL-6)と可溶性IL-6受容体濃度を低下する

ci.nii.ac.jp 我々は、加味逍遙散による更年期症状と血漿インターロイキン6(IL-6)、可溶性IL-6受容体(sIL-6R)濃度の改善について、抗うつ薬と比較して評価した。閉経期の症状を訴える100例を2群に振り分け(証を基に選ばれた48例を加味逍遥散群、52例を…

六君子湯が噴門側胃切除術後のQOLに与える影響

DOI: 10.1016/j.jss.2013.06.010 www.sciencedirect.com 【背景】噴門側胃切除術後の胃食道接合部の欠損は、逆流、食欲不振、体重減少のような様々な消化管症状を引き起こし、術後のQOLの障害となる。本研究で、我々は、噴門側胃切除術を受けた胃癌患者にお…

最晩発性統合失調症様精神病の治療に対する抑肝散の効果:非盲検試験

DOI: 10.1016/j.phymed.2013.01.007 www.sciencedirect.com 統合失調症は、全ての年齢群に影響を与えるが、晩発性または最晩発性統合失調症様精神病は、あまり研究されておらず、さまざまな治療の問題はまだ解決していない。本研究の目的は、認知障害がない…

小児と未成年の広汎性発達障害に関係する興奮性に対する抑肝散の効果:12週間の前向き非盲検試験

DOI: 10.1089/cap.2012.0108 www.ncbi.nlm.nih.gov 【背景】自閉症は、社会的交流の欠損、コミュニケーションの質的障害と、制限された、反復的、ステレオタイプ化したパターンの行動、興味、活動を特長とする精神神経症候群である。自閉症は、広汎性発達障…

ホルモン補充療法に抵抗性がある更年期障害で精神症状を強く訴える患者に対する加味逍遙散の有効性

DOI: 10.1111/j.1447-0756.2012.01936.x www.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】更年期障害に対するホルモン補充療法(HRT)は、ホットフラッシュ、発汗のような血管運動症状に有効だが、不安、抑うつ、興奮のような精神症状には有効ではない。このような症例では、…

特定不能の広汎性発達障害と、アスペルガー障害に対する抑肝散の治療:12週間の前向き非盲検試験

dx.doi.org 多くの薬剤が、特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)と、アスペルガー障害患者で、テストされている。これらの薬剤の多くは有用であることは証明されているが、PDD-NOSとアスペルガー病の初期治療として明確なものは知られていない。いくつかの薬…

抑肝散によるシャルル・ボネ症候群(失明に起因する幻視)の治療:非盲検試験

DOI: 10.1097/WNF.0b013e318206785a pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【目的】最近の研究によると、抑肝散はBPSDや境界性人格障害、神経安定薬による錐体外路性終末欠陥症候群、難治性の統合失調症に安全で有用とされている。幻視は失明、特に加齢による黄斑変性で…

抑肝散による境界性人格障害治療:非盲検試験

DOI: 10.1016/j.pnpbp.2007.07.026 www.sciencedirect.com 【背景】これまで実に多くの薬剤が境界性人格障害(BPD)患者を対象に試験されてきた。その多くの薬剤で有用性は証明済みだが、BPDに対する明確な主治療は現れていない。一部の薬剤では、有効性を認…

月経前不快気分障害に対する加味逍遙散の有効性:非盲検予備的研究

DOI: 10.1111/j.1440-1819.2007.01649.x www.ncbi.nlm.nih.gov 本論文の目的は、月経前不快気分障害(PMDD)の外来患者に対する加味逍遙散の効果を検討することであった。PMDDを有する30例を6回の月経周期にわたり加味逍遙散で治療した。19例(63.3%)は、…

抗精神病薬によるパーキンソニズムの振戦に対する加味逍遥散(TJ-24)の有効性

DOI: 10.1046/j.1440-1819.2000.00756.x www.ncbi.nlm.nih.gov 本研究の目的は、抗精神病薬によるパーキンソニズムによる振戦に対する加味逍遥散の有効性を評価することであった。加味逍遥散は、漢方薬としてパーキンソン病やけいれんに効果があることが知ら…