Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

当帰芍薬散投与による多産女性における黄体機能不全の改善

DOI: 10.1142/S0192415X02000247

www.ncbi.nlm.nih.gov

当帰芍薬散の効果を黄体機能不全の女性および正常月経周期の女性を対象にin vivoで検討した。黄体機能不全は、基礎体温血漿プロゲステロン値を毎日測定することにより判定した。当帰芍薬散には、黄体機能不全を改善する作用があった。さらに、月経周期が正常な女性の血中プロラクチン、ゴナドトロピン、ステロイドアンジオテンシンII、ANP、レニン値に対する当帰芍薬散の影響、および同じ女性の尿中のエストロゲン、プレグネンジオール、LHに対する当帰の影響も検討した。その結果、血中および尿中のホルモン濃度に対する悪影響は認められなかった。さらに、臨床的な副作用も検出されなかった。これらの結果から、当帰芍薬散は女性の黄体機能不全を改善するが、正常な月経周期を持つ女性のホルモンレベルには影響を与えないことが示唆された。

Impact Factor: 6.005 CiteScore: 8