Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

2023-03-25から1日間の記事一覧

放射線誘発口腔口内炎に対する凍結療法と半夏瀉心湯の有効性: 予備的研究

doi.org 【背景・目的】放射線誘発性口内炎は、頭頸部がん患者における主な急性障害の一つである。その治療はしばしば遅延または中止されるため、周術期の口腔機能のコントロールが必要である。これまで、半夏瀉心湯と凍結療法が口内炎とそれに伴う痛みを緩…

大建中湯の結腸・直腸がん手術歴のある患者における消化器症状に対する臨床効果:無作為化クロスオーバー試験

doi.org 【目的】本無作為化クロスオーバー試験では、大建中湯が結腸・直腸S状結腸癌手術後の患者の消化器症状に及ぼす影響について検討した。 【方法】直腸S状結腸癌を含む結腸癌の手術を6ヶ月以上前に終了した患者のうち、消化器症状を訴える20例を登録し…

大建中湯は、慢性便秘症患者の便の硬さと下部消化管症状を有意に改善する

DOI: 10.1002/jgh3.12870 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 【背景と狙い】大建中湯は、コリン作動性及びセロトニン作動性メカニズムに対する薬理作用があり、良好な安全性プロファイルと腹痛や膨満感などの下部消化管(GI)症状に対する改善効果があることが多くの…

通常の鎮痛薬を使用している運動器痛患者の緊張型頭痛に対する葛根湯の急性期治療薬としての有効性

doi.org 【目的】緊張型頭痛(TTH)は、一次性頭痛疾患の中で最も多いタイプである。その急性期の薬物療法は、日本頭痛診療ガイドライン2021に基づき、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬である。しかし、日本の高齢化に伴い、鎮痛剤で治療していた…

軽度認知障害および軽度アルツハイマー病患者における人参養栄湯によるフレイル改善効果:非盲検探索研究(FRAMINGO)

doi.org 【背景】アルツハイマー病(AD)および認知症は、複数の同時かつ相互作用する病態生理学的プロセスによって決定される「老化の複合疾患」であると考えられるようになってきている。フレイルと呼ばれる状態は老化の表現型であり、その包括的な病態生…

腹腔鏡手術を受けた大腸がん患者の腸閉塞予防における大建中湯の有効性: 日本の診療報酬請求データベースを用いた観察研究

doi.org 【目的】大建中湯は、腹部手術後の腸閉塞を予防する明確な根拠はないが、日本で広く使用されている漢方薬である。我々は,大腸癌(CRC)の腹腔鏡手術における大建中湯の有効性を評価した。 【方法】2012年1月~2019年12月にCRCと診断され、腹腔鏡手…