Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

多施設封筒法を用いたステロイド依存性喘息患者に対する柴朴湯の比較評価

DOI: 10.1111/j.1749-6632.1993.tb35921.x

www.ncbi.nlm.nih.gov

現在日本では、柴朴湯を含む漢方製剤の臨床上の有用性が認められ、その使用は急速に広がっている。しかし国際的な評価を受けるには、製剤に対する比較対象研究の実施が求められる。そこで本研究ではステロイド依存性気管支喘息に対する柴朴湯の有効性、安全性並びに有用性について、封筒法を用いてA群(柴朴湯投与群)とB群(柴朴湯非投与群)の2群に無作為に割り当て比較検討を行った。本研究結果から、柴朴湯が喘息患者の症状緩和およびステロイドの減少または中止のための有用な薬物になり得ることが示唆された。よって柴朴湯は、ステロイドとの併用薬として有用である。

Impact Factor: 4.277