ディスペプシア患者の胃排出能および上腹部症状に対する六君子湯の効果

 

DOI: 10.1111/j.1365-2036.1993.tb00120.x

www.ncbi.nlm.nih.gov

慢性機能性ディスペプシア患者42例の胃排出能および上腹部症状に対する六君子湯の効果を検討した。対象を無作為に割り付け、22例には六君子湯1回2.5gを1日3回、20例はプラセボを同様に経口投与した。胃排出能はアセトアミノフェン法によって測定した。7日間の投与後、六君子湯投与群においては、胃排出が有意に促進し、上腹部症状は有意に減少した。プラセボ群の方では有意な変化は認められなかった。これらにより、六君子湯は胃排出運動改善作用を持ち、慢性ディスペプシア患者の治療に有用であることが示唆された。

Impact Factor: 7.357