プロトンポンプ阻害剤治療抵抗性胃食道逆流症患者のQOLに及ぼす六君子湯の効果
我々は、六君子湯をプロトンポンプ阻害剤と併用し、プロトンポンプ阻害剤治療抵抗性胃食道逆流症患者の症状およびQOLに及ぼす効果を検討した。対象は、8週間のプロトンポンプ阻害剤治療後に胸焼けなどの残存症状を有する胃食道逆流症患者47例である。対象患者に六君子湯をプロトンポンプ阻害剤に追加し6-8週間投与した。日常活動、摂食（量や好みの食べ物の変化）、睡眠（睡眠および早朝覚醒）に関する質問を含む逆流性食道炎症状アンケートを用い、胸やけ、腹部膨満感、腹痛などの症状を評価、QOLを調査した。すべての症状で改善が見られ、食事や睡眠のQOLスコアも改善した。これらの結果は、六君子湯とプロトンポンプ阻害剤との併用療法が、プロトンポンプ阻害剤治療抵抗性胃食道逆流症患者の摂食および睡眠に関するQOLを改善することを示している。
Impact Factor: 2.404 PMID: 28366995 PMCID: PMC5370532
