Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

小児夜尿症に対する抑肝散の効果

 

DOI: 10.1111/ped.12158

www.ncbi.nlm.nih.gov

【背景】夜尿症の主な病因は、夜間頻尿、膀胱容量が少ないこと、排尿筋過活動、覚醒域値が高いことなどである。デスモプレシンは、尿が多いことが原因の夜尿症患者に対する一次選択薬である。抑肝散はイライラ、不眠の患者と夜驚症とかんしゃくを持つ小児の治療に用いられてきた。我々は、デスモプレシン治療に十分に反応しない患者において、抑肝散の効果を検討した。

【方法】夜間頻尿のある夜尿症だけを呈する小児計32名に、デスモプレシン溶解錠を投与した。デスモプレシンは、2012年5月29日に、日本では臨床使用が認められた。この治療では、32名のうち14名で有効であった。残りの18名は、抑肝散をデスモプレシンと併用した。

【結果】抑肝散は18名のうち、12名で有効だった。

Impact Factor: 0.86