Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

近位尿管結石の自然排泄に対する猪苓湯を使用した薬物排除療法の有効性:遡及的解析

DOI: 10.1002/tkm2.1315

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【目的】尿路結石症は、尿路の一般的な障害である。直径が10mm未満の結石には、医学的除細動療法が推奨される。この研究は、尿路結石の自然通過に対する排出効果のある漢方薬である猪苓湯の効果を調べるために実施された。

【方法】この遡及的観察研究には、2016年4月から2017年3月までに平尾病院に入院した尿路結石の成人患者109例が含まれた。猪苓湯(7.5g/日)は、猪苓湯群の55例の参加者に投与されたが、対照群の54例の参加者には投与されなかった。結石が自然になくなるまで、すべての患者をモニターした。結石の自然通過の期間を猪苓湯群と対照群で比較し、この期間に関連する要因を多変量解析を用いて同定した。

【結果】対照群と比較して、近位尿管結石の自然通過の期間は、猪苓湯群で有意に短かった (14日 対 36日、p=0.0262)。結石の直径(<3mm)と猪苓湯の投与は、自発的な結石の通過のより短い期間に関連する独立した要因として特定された。

【結論】猪苓湯の経口投与は、外科的介入を必要とせずに近位尿管結石の自然通過を促進する可能性がある。