Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

第II相、多施設、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照試験におけるFunctional Assessment of Cancer Therapy/Gynecologic Oncology Group 神経障害12項目版を使用したオキサリプラチン誘発末梢神経毒性に対する牛車腎気丸の効果

doi.org

【背景】本研究の目的は、Functional Assessment of Cancer Therapy/Gynecologic Oncology Group 神経障害12項目版(FACT-GOG-NTX-12)を使用して、前向き、多施設、無作為化、二重盲検、プラセボ対照第II相試験におけるオキサリプラチン誘発性末梢神経毒性に対する牛車腎気丸の有効性を評価すること。

【患者と方法】牛車腎気丸・オキサリプラチン神経毒性評価研究(UMIN000002211)に登録された患者を分析した。検証済みのFACT / GOG-NTX-12のNTX-12は、治療前と2サイクルごとに評価した。

【結果】8週目と26週目の牛車腎気丸とプラセボのスコアの中央値の比較は次のとおり:手のしびれまたはチクチクする痛み(P=0.5820)、足のしびれまたはチクチクする痛み(P=0.3236)、手の不快感(P=0.8219)、足の不快感(P=0.5361)、関節の痛みまたは筋肉のけいれん(P=0.1974)、全体的に弱い感じ(P=0.2771)、聴覚障害(P=0.2832) 、耳鳴り(P=0.1031)、ボタンをはめる時の問題(P=0.1653)、小さな物体を手に持ったときの感じの問題(P=0.2919)、歩行の問題(P=0.5406)、および低温にさらされたときの手または足の痛み(P = 0.1872)。

【結論】牛車腎気丸の使用と、オキサリプラチンで治療された患者の重症度および生活の質との間に臨床的に有意な差はない可能性がある。

PMID: 34916380 Impact Factor: 1.805