Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

新生児および幼児における肛門周囲膿瘍の排膿散及湯による管理

DOI: 10.1111/j.1442-200X.2011.03395.x

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

【背景】肛門周囲膿瘍(PA)は乳児期に発症する一般的な状態だが、その治療法については議論の余地がある。排膿散及湯で治療されたPAの新生児と幼児の転帰を再考察した。

【方法】3ヶ月未満のPA男児15例を再考察した。発病時の乳児の年齢の中央値は33日(範囲、18-88日)であり、体重の中央値は4.1kg(範囲、2.5-6.4kg)だった。排膿散及湯は、0.20g/kg/day(n=13)または0.25g/kg/day(n=2)の用量で、食事の前に2回または3回に分けて経口投与された。抗生物質はどの患者にも使用されていなかった。

【結果】15例のうち、14例は治癒し、再発はなく、排膿散及湯投与の中央値は28日(範囲、14-117日)だった。8例は28日以内に治癒し(53%)、12例は60日以内に治癒した(80%)。後に成長ホルモン欠乏症と診断された1例は、断続的な膿の排出と再発を伴うPAの不完全な治癒を示した。排膿散及湯と十全大補湯(TJ-48)を繰り返し投与した後、1歳までに治癒した。

【結論】排膿散及湯による医学的管理は、PAのほとんどの新生児および幼児に効果的だった。外科的介入に頼る前に、これらの患者を排膿散及湯で管理することが賢明であるように思われる。

Impact Factor: 1.139