Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

第一選択の下剤に難治性の慢性便秘における大黄甘草湯の有効性

doi.org

便秘に対する治療法の選択肢は少なく、適切な治療法の証拠は限られている。大黄甘草湯は、便秘の治療によく使用される漢方薬である。大黄甘草湯は主に日本で使用されている下剤である。ただし、その有効性と安全性に関する臨床データは欠けている。大黄甘草湯を使用したが、酸化マグネシウム(MgO;MgO群;n=16)またはセンナ抽出物(センナ群;n=26)のいずれかが無効だった患者を本研究に含めた。彼らの排便の頻度は、大黄甘草湯投与の前後1週間で比較した。大黄甘草湯投与後24時間以内に、MgO群の患者の93.8%が腸から排泄した。大黄甘草湯投与の1週間前の排便回数の中央値は2.5で、大黄甘草湯投与の1週間後は有意に7.5に増加した。センナ群では、大黄甘草湯投与の24時間以内に、患者の80.8%が腸から排泄した。大黄甘草湯治療の1週間前の排便回数の中央値は2.0で、大黄甘草湯投与の1週間後に8.5に有意に増加した。大黄甘草湯治療による有害事象は軽度で制御可能だった。

CiteScore: 3.8 PMID: 27699020 PMCID: PMC5038577