Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

味付ゼリーを用いた黄連解毒湯の苦味抑制

doi.org

本研究の目的は、味覚テストを用いて、黄連解毒湯の嗜好性と苦味に対する様々な味付ゼリーの効果を評価することであった。味覚テストでは、8項目を意味的差異(SD)法に従って評価し、4つの味の強さ(甘味、渋味、酸味、苦味)を決定した。結果の因子分析は、2つの主な要素「嫌な味」と「嫌いな味と臭い」を主に黄連解毒湯の嗜好性を決定するものとして特定した。ゼリー風味の影響を調査するために、ゼリーのにおいを嗅いだ後、5つの基本的な味の誘発画像を取得した。黄連解毒湯の苦味に対するゼリー風味の抑制効果は小さかった。様々なゼリーが黄連解毒湯の嫌な味に及ぼす影響を調べたところ、チョコレートまたはストロベリーチョコレートゼリーと合わせた黄連解毒湯の苦味強度は、対照の苦味よりも有意に低かった。黄連解毒湯の苦味強度は、単純な線形回帰分析を使用して、甘味強度と有意かつ負の相関があることがわかった。これらの結果は、様々なゼリーの甘さの強さが、黄連解毒湯の苦味の強さを阻害していることを示唆している。

Impact Factor: 1.405