Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

抗酸化剤との併用療法は運動精子の総数を改善する:予備研究

DOI: http://dx.doi.org/10.1002/rmb2.12308

www.ncbi.nlm.nih.gov

【目的】特発性男性不妊症を治療するための最適な戦略は不明のままである。この研究の目的は、精液パラメータに対するいくつかのビタミンとサプリメントとの併用抗酸化療法の有効性を評価することとした。

【方法】精子検査用マクラーカウンティングチャンパーで評価された乏精子症および/または精子無力症の31名の男性は、2つの治療グループに無作為に割り当てられた:抗酸化サプリメント群(L-カルニチン亜鉛アスタキサンチンコエンザイムQ10、ビタミンC、ビタミンB12、ビタミンEの組み合わせ)および漢方薬補中益気湯投与群。血清内分泌プロファイルと精液パラメータ、特に運動精子総数を、両グループの治療の12週間前と治療後で比較した。

【結果】サプリメント群では、内分泌学的所見は有意に改善されなかた。精液量、精子濃度、および精子運動性の精液パラメーターは統計的に有意に改善されなかったが、運動精子総数は有意に改善された。補中益気湯群では、精液濃度、精液の運動性、および運動精子総数は増加する傾向を示したが、内分泌学的要因または精液所見はいずれも有意に改善しなかった。

【結論】抗酸化剤併用療法は特発性貧乏精子症患者の精子の運動性を大幅に改善できるため、我々が選択したサプリメントは特発性男性不妊症の治療選択肢の1つとなる可能性がある。

PMCID: PMC6955581