Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

慢性特発性蕁麻疹の治療に対する十味敗毒湯の影響:無作為化比較試験

doi.org

【目的】慢性特発性蕁麻疹の管理における十味排毒湯の効果を研究する。

【方法】無作為化された2群並行群間研究が行われ、8週間、十味排毒湯(1日6 g)と対照の効果を比較した。併用療法(抗ヒスタミン薬など)は継続された。重度の慢性蕁麻疹を有する21例の被験者がこの研究に登録された。主要治療項目は、日本皮膚科学会が提案した重症度スコアだった。二次評価項目は、生活の質(Skindex-16)、かゆみの強さ(Visual Analogue Scale)および膨疹またはかゆみによる患者の主観的障害であった。被験者をブロックランダム化によって各群に無作為に割り当てた後、10例が十味排毒湯を投与され、11例は投与されなかった。すべての被験者はすでに抗ヒスタミン薬を服用していた。

【結果】十味排毒湯群の重症度スコアを対照群の重症度スコアと比較すると、改善は有意であった(P<0.01)。両群のSkindex-16値は、同様に徐々に減少した。

【結論】慢性特発性蕁麻疹の管理において、抗ヒスタミン剤と十味排毒湯の併用は抗ヒスタミン剤単独よりも効果的であった。

Impact Factor: 1.445 PMID: 28819778 臨床試験登録番号: UMIN000007251