Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

桔梗湯の術前経口投与は術後の咽頭痛を軽減する:前向き、二重盲検、無作為化試験

DOI: 10.1089/acm.2015.0241www.ncbi.nlm.nih.gov

【目的】この研究の目的は、術後の咽頭痛と吐き気の治療における漢方薬の桔梗湯の有効性を判断するである。

【計画】この無作為化対照二重盲検試験は、全身麻酔下で良性手術を受ける予定の女性の2つの群間で実施された。 American Society of Anesthesiologistsの基準によれば、すべての患者の身体的状態は1(正常、健康な患者)または2(軽度の全身性疾患の患者)だった。 患者はランダムに桔梗湯群またはプラセボ(対照)群に割り当てられた。

【介入】手術前に、桔梗湯群はゼリーと混合した桔梗湯(5.0g)を投与されたが、プラセボ群はゼリーのみを投与された。患者と評価者は、治療状態について知らされていなかった。

【評価方法】麻酔が回復してから0、3、および24時間後、調査者(治療状態も知らされていない)が咽頭痛と吐き気の発生率と重症度(数値評価尺度[NRS]を使用)を記録した。

【結果】咽頭痛の発生率は、手術直後の対照群よりも桔梗湯群で有意に低かった(p<0.05)。NRSの咽頭痛の重症度は、手術直後および手術3時間後の対照群よりも桔梗湯群で有意に低かった(p<0.05)。対照的に、悪心の発生率と重症度は、2つの群間で有意差はなかった。

【結論】全身麻酔前の桔梗湯投与は、術後悪心を軽減しなかったが、良性手術を受けている女性の術後咽頭痛の発生率と重症度を効果的に減少させた。

Impact Factor: 1.868