Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

4つの生薬を含む医療用漢方顆粒であるツムラ黄連解毒湯エキスの高血圧随伴症状に対する有効性と安全性:二重盲検プラセボ対照試験

DOI: 10.1016/j.phymed.2004.02.012www.sciencedirect.com

二重盲検プラセボ対照試験を実施して、高血圧の随伴症状の治療薬としてのツムラ黄連解毒エキス顆粒の有効性、安全性、および有用性を評価した。治験薬の2カプセルを8週間、1日3回(すなわち食事の前に)経口投与した。

試験に登録された265例の患者のうち、134例が黄連解毒群に割り当てられ、131例がプラセボ群に割り当てられ、そのうち204例(黄連解毒群の103例およびプラセボ群の101例)が有効性と有用性の解析に、251例(黄連解毒群の128例とプラセボ群の123例)が安全性解析に含まれた。

有効性は、主要評価項目である高血圧の随伴症状の合計スコアが黄連解毒群で有意に高かった(Wilcoxon順位和検定、p=0.013)。

高血圧の随伴症状を個別に評価した場合、黄連解毒群のほてりと顔面紅潮の有効性が高かった(Wilcoxon順位和検定、それぞれp=0.034、0.022)。

血圧の低下または降圧効果に関して、黄連解毒群とプラセボ群の間に有意差はなかった。

全体的な安全性評価に関して、2群間に有意差はなかった。

有用性評価は、プラセボ群よりも黄連解毒群で有意に高かった(Wilcoxon順位和検定、p=0.016)。

結論として、黄連解毒は、高血圧の随伴症状の治療に対する有効性、安全性、および有用性に関して、プラセボよりも優れていた。

Impact Factor: 4.180 PMID: 16360926