Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

ホットフラッシュと冷えに対する桂枝茯苓丸とホルモン補充療法の有効性の比較

 

DOI: 10.1142/S0192415X05002813

www.ncbi.nlm.nih.gov

我々は四肢の血流とホットフラッシュの関連性、並びにホルモン補充療法(HRT)と更年期女性のホットフラッシュに用いられる桂枝茯苓丸による治療後の血流変化を比較した。46~58歳(平均:53.4±3.6歳)の閉経後女性で更年期障害を訴える患者352例を対象とした。ホットフラッシュを伴う患者131例をHRT(64例)または漢方薬(67例)で治療した。顎下、中指および第3趾の血流をレーザードップラー血流計で測定した。ホットフラッシュを伴う閉経女性(129例)の顎下血流(13.6±4.13)は、ホットフラッシュのない女性(166例)(5.48±0.84)と比較し有意に高かった(p <0.0001)。本部位の血流はいずれの療法においても有意に減少した(p <0.0001)。一方、桂枝茯苓丸は下肢の血流を有意に増加させた(p=0.002)が、HRTは血流を減少させた。

Impact Factor: 3.12