Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

大建中湯はヒト血漿におけるカルシトニン遺伝子関連ペプチドとサブスタンスPのレベルを上昇させる

 

doi.org

消化管粘膜の感覚求心性ニューロンは様々な生理学的役割を果たす神経ペプチド(カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)、サブスタンスP等)を調節し、胃保護作用を有する。大建中湯の胃腸に対する薬理学的効果が胃腸粘膜調節ペプチドレベルの変化によるものか評価するため、我々は健常人5例から採取した血漿中のCGRP様免疫反応物質(IS)及びサブスタンスP-IS濃度に対する大建中湯の効果を検討した。プラセボ群と比較し、大建中湯7.5gの単回経口投与は投与後40分で血漿CGRP-IS、投与後20分と60分でサブスタンスP-ISを有意に増加させた。本研究は、大建中湯の薬理学的作用がCGRP-およびサブスタンスP-ISの変化と密接に関連している可能性を示唆している。

Impact Factor: 1.694 PMID: 15516741