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漢方薬の代替医療からの脱出

急性結腸憩室炎治療における大黄牡丹皮湯の安全性:単施設、非盲検、前向き試験

DOI: 10.1089/acm.2016.0367www.ncbi.nlm.nih.gov

【目的】この研究の目的は、結腸の急性憩室炎の治療における大黄牡丹皮湯の安全性を調査することだった。

【方法】単一施設、非盲検、前向き研究を実施した。結腸憩室炎に罹患した10例が募集された。患者は、断食、抗菌剤、および大黄牡丹皮湯エキス製剤で、病院の内外で10日間治療された。患者は、体温、腹痛の程度、鎮痛薬の使用回数、および毎日の便数を個別に記録した。患者に腹痛や下痢などの副作用があるかどうかを確認した。

【結果】重篤な副作用を経験した患者はいなかった。1例は、大黄牡丹皮湯摂取直後に中程度の腹痛と下痢を起こした。この患者は4日目に大黄牡丹皮湯を中止し、痛みと下痢はすぐに解消した。この患者の腹痛は治療の6日前に悪化し、最初の大黄牡丹皮湯治療で痛みはほとんど軽減された。

【結論】大黄牡丹皮湯は、早期の急性憩室炎の安全な治療選択肢である。

Impact Factor: 1.868