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漢方薬の代替医療からの脱出

漢方薬は、腰部脊柱管狭窄症患者の痛みに対するプレガバリンとオピオイドの使用を減らす:後ろ向きコホート研究

doi.org

【背景】腰痛や四肢の慢性的な痛みや運動障害を訴える腰椎脊柱管狭窄症(LSCS)の日本人患者の数が増加している。これらの患者は多くの場合、抗痙攣​​薬、オピオイド抗うつ薬アセトアミノフェン、または非ステロイド系抗炎症薬で治療され、これらはすべて副作用を引き起こす可能性がある。 このような理由から、副作用が少ないため、漢方薬は興味深いものである。この後ろ向きコホート研究の目的は、LSCS患者における漢方の効果を分析することだった。

【調査結果】合計151人のLSCS患者は、漢方の治療(n=111、K群)と非治療(n=40、N群)に基づいて2群に分けられた。プレガバリンとオピオイドの使用は、K群で大幅に減少した(p<0.001)。 オピオイド中止のハザード比は、N群対K群で0.220(p= 0.004)だったが、プレガバリンおよび抗うつ薬中止のハザード比は、それぞれ0.589(p=0.202)および0.509(p=0.377)だった。 病院訪問と治療の平均期間は群間で差はなかったが、ドロップアウトの数はN群で有意に多かった(p<0.0001)。 患者ドロップアウトのハザード比は、N群対K群で4.118(p=0.001)だった。

【結論】漢方薬は、LSCS患者の疼痛に対するオピオイド使用の中止につながり、漢方薬で治療された患者は治療を継続する可能性が高かった。

PMID: 29457103 PMCID: PMC5804655