Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

頭痛時の瞳孔反応に及ぼす呉茱萸湯の影響

DOI: 10.1016/j.autneu.2007.12.002www.ncbi.nlm.nih.gov

自律神経の不均衡は慢性頭痛に関係している。両眼赤外線ビデオ瞳孔造影法を用いて、頭痛の代表的な漢方薬である呉茱萸湯が、瞳孔自律神経系の側方化に及ぼす影響を調査した。 慢性頭痛の患者には呉茱萸湯を1ヶ月間投与した(第1段階)。呉茱萸湯は1か月間中断され、その後、患者は無作為にプラセボと呉茱萸湯の2群に分けられた。 第2段階では、それぞれの群にプラセボまたは呉茱萸湯を3ヶ月間投与した。 瞳孔反応の平均側性は、呉茱萸湯群で有意に減少した。
これらの結果は、左目と右目の瞳孔自律神経バランスの差の減少が、慢性頭痛を緩和する呉茱萸湯の作用機序の1つである可能性を示唆している。

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