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漢方薬の代替医療からの脱出

消化管手術後せん妄に関する危険因子:無作為化第II相試験データを使用

doi.org

【背景/目的】術後せん妄は、術後死亡率と罹患率の増加に関連する一般的な合併症である。この研究の目的は、第Ⅱ相臨床試験のデータを使用して術後せん妄の発生率と予測因子を評価することだった。

【患者と方法】術後せん妄の予防および/または治療のために抑肝散を評価した無作為化臨床試験(UMIN000005423)に登録された症例を分析した。精神障害の診断および統計マニュアル第4版(DSM-IV)を術後せん妄の診断に使用した。

【結果】合計167名の患者が登録され、そのうち9%でせん妄が観察された。80歳以上の高年齢および27未満のMMSE低下例は、重要な独立したリスク要因として特定された。

【結論】外科医は、消化器系悪性腫瘍の手術を行う際に、27未満にMMSEの低下した80歳以上の患者における術後せん妄の発生の可能性に注意を払う必要がある。