Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

便秘に対する大建中湯の有効性と安全性及び用量依存性による臨床効果の差

doi.org

【背景】大建中湯は、便秘の治療に使用される漢方薬である。この研究では、便秘に対する大建中湯の有効性を評価した。

【対象と方法】便秘のために大建中湯を投与された33例が選択され、低用量(大建中湯 7.5 g;n=22)と高用量(大建中湯 15 g;n=11)のグループに分けられた。毎週の排便頻度、副作用、および臨床検査データを遡及的に評価した。

【結果】大建中湯投与後の排便頻度の中央値(それぞれ、第1、第2、第3、および第4週で、5、5.5、5、および8)は、33例すべてで大建中湯投与前(2)よりも有意に高かった(P<0.01)。 水様便1例(3%)、軟便1例(3%)が認められ、腹痛は認められなかった(0%)。 高用量群(7および9)の排便頻度の中央値は、第1週(P=0.0133)および第2週(P=0.0101)で、それぞれ低用量群(4および3)よりも有意に高かった。 臨床検査値に有意な変化はなかった。

【結論】大建中湯は排便頻度を高め、便秘の治療に安全であることを示唆する。

PMID: 29693001 PMCID: PMC5859840