Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

治打撲一方は、全身麻酔下の下顎骨切除を伴う抜歯後疼痛を軽減する:前向き、単盲検、無作為化比較試験

DOI: https://doi.org/10.1089/acm.2018.0244www.ncbi.nlm.nih.gov

【目的】本研究は、下顎骨除去による抜歯後の術後疼痛の治療において、漢方薬である治打撲一方の術前投与の有効性を判断することを目的とした。

【計画】この単盲検無作為化対照試験は、全身麻酔下で下顎骨除去を伴う抜歯を予定されている成人患者の2群間で実施された。患者は無作為に治打撲一方または対照群に割り当てられた。

【介入】手術前に、治打撲一方群は治打撲一方(7.5g)を投与されたが、対照群は治療を受けていなかった。患者と評価者は、治療状態について知らされていなかった。麻酔が回復してから0、1、3、および24時間後、調査者は数値評価尺度(0、痛みまたは吐き気なし、10、最悪の痛みまたは吐き気)を使用して術後の痛みと吐き気の重症度を記録した。麻酔回復から24時間以内に非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)および追加のNSAID投与を要求した患者の数、および麻酔回復から最初のNSAID要求までの時間も測定した。

【結果】術後疼痛の重症度は、麻酔回復後3時間および24時間で、対照群と比較して治打撲一方群で有意に低かった(それぞれp<0.001)。 麻酔回復後のNSAIDおよび追加のNSAID投与を要求する患者数は、対照群よりも治打撲一方群で有意に少なかった(p=0.006、p<0.001)。麻酔回復からの最初のNSAID要求までの時間は、対照群と比較して治打撲一方群で有意に長かった(p<0.001)。吐き気の重症度は、グループ間で有意差はなかった。治打撲一方に関連する重大な副作用は、試験中に認められなかった。

【結論】全身麻酔前の治打撲一方投与は、下顎骨を除去して抜歯した患者の麻酔回復後の術後疼痛の重症度を効果的に低下させた。

Impact Factor: 1.868