Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)後の結石排出に対する低用量タムスロシン:日本人男性尿管結石患者における有効性

 

DOI: 10.1111/j.1442-2042.2008.02033.x

www.ncbi.nlm.nih.gov

【目的】尿管結石を有する日本人男性患者における体外衝撃波砕石術(ESWL)後の低用量タムスロシンの有効性を評価した。

【方法】ESWLを施行した尿管結石の男性男性患者122名を無作為に3群に分けた。 A群(38例)にタムスロシン(0.2mg/日)を投与した。B群(30例)は、漢方薬である猪苓湯(7.5g/日)が投与された。そしてC群(34例)は投薬を受けなかった。結石除去は、単純腹部X線撮影および腹部超音波検査を用いてESWLの1、7、14、および28日後に評価した。28日後、排石は2週間ごとにチェックされた。

【結果】A群、B群、C群の排石率はそれぞれ84.21%、90%、88.24%であった(P=0.3425)。平均排石期間はA群で15.66±6.14日、B群で27.74±25.36日、そしてC群で35.47±53.70日であった。A群の排石期間はB群(P=0.0116)、C群(P=0.0424)より有意に短かった。

【結論】保存的治療へのタムスロシンの投与は排石時間を短縮するのに有効であると思われた。

Impact Factor: 1.941