BPSDを伴う、透析を受けている慢性腎不全患者に対する抑肝散治療：非盲検試験
DOI: 10.1016/j.jagp.2011.06.001
【目的】BPSDを伴う、透析を受けている慢性腎不全認知症患者に対する抑肝散の有効性と安全性を評価した。
【方法】12例のBPSDを伴う透析を受けている慢性腎不全患者を登録し、抗精神病薬による現在進行中の治療に、抑肝散7.5gを追加した。抑肝散投与前と抑肝散を投与4週間後の、NPIとBarthel Indexを比較した。
【結果】日常生活動作を評価するBarthel Indexの平均スコアは、抑肝散投与前後で有意な変化はなかった。平均血清カリウム濃度は正常範囲であった。本試験を中断する必要のある重度の有害事象はなかった。
【結論】抑肝散は副作用なく、BPSDを伴う透析を受けている慢性腎不全認知症患者の症状を有意に改善した。
Impact Factor: 3.480 PMID: 23567442
