Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

睡眠障害の客観的マーカーとしてCyclic alternating pattern(CAP)を用いて評価した精神生理性不眠症に対する抑肝散の効果

DOI: 10.1111/j.1479-8425.2011.00527.x

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最終評価者をブラインドした非盲検試験で、CAP法を用いて、6例の精神生理学的不眠症に対する抑肝散の効果を評価した。抑肝散はRechtschaffen & Kales法を用い評価した客観的睡眠のパラメーターに影響を与えなかったが、CAP率とCAPサイクルの頻度を有意に減少させた。主観的VASテストにおいて、5項目(緊張、平穏、疲労、頭重感と倦怠)で有意な改善が見られた。有害作用は見られなかった。抑肝散は睡眠構造に影響を与えずに睡眠の質を改善し、有害作用もなかった。これらは抑肝散が良好な忍容性のある、効果的な抗不眠症薬であると示唆している。

Impact Factor: 0.752