前頭側頭型認知症の薬理学的処置に関する予備的研究:抑肝散の行動症状に及ぼす影響
DOI: 10.1111/j.1440-1819.2010.02072.x
本研究の目的は、前頭側頭型認知症の行動症状改善における抑肝散の有効性を調査することであった。この研究は、前頭側頭葉性認知症患者20例における4週間の毎日の抑肝散の前向き非盲検試験であった。抑肝散治療によって、Neuropsychiatric Inventoryとhe Stereotypy Rating Inventoryのスコアを有意に改善することが明らかになった。 2例の低カリウム血症を除いて、身体所見およびラボデータに悪影響または有意な変化は生じなかった。結果は、抑肝散が前頭側頭型認知症の行動症状を緩和することができることを示している。
Impact Factor: 3.199 臨床試験登録番号: UMIN000002704