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股関節骨折術後の高齢患者における補中益気湯の身体活動と食欲に対する効果:無作為対照試験

doi.org

【目的】高齢者の股関節骨折は、短期間に身体への侵襲的損傷の 2 つのケースを伴う:骨折自体とその後の手術。この状況は体力に影響を与え、回復期のリハビリテーション中に大きな課題を提する。本研究は、股関節手術後の入院患者のリハビリテーション治療中の身体活動、食欲、意欲、および生活の質(QOL)に対する補中益気湯の効果を評価することを目的とした。

【方法】術後回復期リハビリテーションを受けた股関節骨折患者 38 例を補中益気湯群(n=20、術後 3 日目から退院まで毎日補中益気湯を投与)または対照群(n=18)に無作為に割り付けた。身体活動は、患者が装着した小さな三軸加速度計で測定した。食欲は、毎日の食事のカロリー消費量に基づいて評価した。モチベーションは、意欲の指標スコアを使用して測定した。QOLは、the European QOL 5-Dimensions 5-Levels質問票とそれに関連する EQ ビジュアルアナログスケール(EQ-VAS)を使用して測定した。 すべての患者を、手術後3日目(ベースライン)と2、4、6、8、10週間後、および退院時に評価した。

【結果】補中益気湯群の結果は、10週での歩行運動、8週での激しい活動時間、10週での食事摂取カロリー、6週でのEQ-VASスコアで対照群よりも有意に高かった。

【結論】高齢の股関節骨折患者において、術後早期から補中益気湯を1コース投与することで、術後6週間のQOL身体活動、食欲が有意に改善した。

PMID: 36561295 PMCID: PMC9744631