Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

難治性めまいを合併したフレイル患者を対象に、リハビリテーション療法と併用した人参養栄湯の有用性の評価

doi.org

慢性の難治性めまい(以下「難治性めまい」と呼ぶ)のある患者は、フレイルを合併するリスクが高くなる。このことは、難治性のめまいとフレイルの併用治療の調査することの正当な理由となる。漢方薬の人参養栄湯は、フレイルとサルコペニアの治療に効果的であると報告されている。ここでは、人参養栄湯とめまいリハビリテーション療法(以下「めまいリハビリテーション」と呼ぶ)を組み合わせた後ろ向き研究の結果について報告する。難治性のめまいを伴う31例のうち、14例がフレイルを発症し、45.2%の合併症率を示した。これは、以前に報告された率よりも約4倍高かった。併用治療の6ヶ月後に11例がフレイルにならず、彼らの改善率は78.6%だった。前述の併用療法は、めまいを改善するだけでなく、フレイルも改善した。併用治療の6か月後、フレイル群の患者は、めまい問診票スコア、フレイル症状、基本チェックリストスコア、および視覚的アナログスケールスコア(倦怠感)の改善を示し、非フレイル群の患者の治療前の値に近づいた。総合すると、私たちの結果は、難治性のめまいと虚弱の治療を組み合わせる必要性を強調している。

PMID: 34481223 CiteScore: 4.5 Impact Factor: 3.286