Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

血液疾患および腫瘍疾患による長期入院中の小児に発症した夜泣きおよび覚醒睡眠随伴症に対する甘麦大棗湯治療

DOI: 10.1177/0883073820984062

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

【目的】ノンレム睡眠随伴症および夜泣き(暫定的に幼児型の覚醒睡眠時随伴症として定義される)には確立された治療基準が欠如しており、甘麦大棗湯が有効であるかどうかの調査が促進された。

【方法】この研究には、血液および腫瘍疾患で入院した中央値4.1歳(範囲、0.02〜18.5)の137例の子供が含まれた。

【結果】137例のうち、3例がノンレム睡眠随伴症の再発エピソードを発症し、3例が夜泣きを発症した。侵襲的処置を受けている夜泣き/睡眠随伴症の子供たちの割合は、そうでない子供たちよりも有意に高かった(100%対47%、P=.013)。夜泣き/睡眠随伴症の6例全例が0.13〜0.22g/kg/osの用量で甘麦大棗湯を投与され、投与開始からエピソード数の有意な減少で反応した。副作用は観察されなかった。

【結論】甘麦大棗湯は、子供たちの夜泣きやノンレム睡眠随伴症の安全で有望な治療法かもしれない。

Impact Factor: 1.713