肺炎に対する小柴胡湯と抗生物質併用の有用性
DOI: 10.1002/tkm2.1236
【目的】肺炎の治療における漢方薬の価値は不明である。私たちの研究の目的は、肺炎に対する小柴胡湯と抗生物質併用の有用性を調査することである。
【方法】抗生物質を含む西洋医学のみで治療された39例(従来群)と、抗生物質を含む西洋医学と小柴胡湯で治療された22例(併用群)を遡及的に比較した。入院後の抗生物質治療期間、発熱期間、および酸素治療期間を評価した。
【結果】抗生物質治療の期間は、併用群(7±2.25日)は従来群(8.46±2.28日;P<0.05)より有意に短く、発熱も併用群(2.95±0.92日)は従来群(4.09±2.08日;P<0.05)より有意に短かった。酸素治療の期間は、併用群(3.85±1.77日)は従来群(4.11±2.25日;P=0.951)より短くはなかった。