Exodus of Kampo

漢方薬の代替医療からの脱出

半夏瀉心湯の術前投与による術後咽頭痛の予防効果:前向き、二重盲検、無作為化試験

DOI: 10.1089/acm.2014.0316www.ncbi.nlm.nih.gov

【目的】本研究の目的は、術後の咽頭痛や吐き気の治療における漢方薬である半夏瀉心湯の有効性を判定することである。

【計画】この無作為化対照二重盲検試験は、全身麻酔下で良性腹腔鏡手術を受ける予定の成人女性患者の2群で実施された。 American Society of Anesthesiologistsによると、各群のすべての患者の身体的状態は1(正常、健康な患者)または2(軽度の全身性疾患の患者)だった。 患者は、半夏瀉心湯群またはプラセボ(対照)群のいずれかに無作為に割り当てられた。

【介入】手術前に、半夏瀉心湯群にはゼリーと混合した半夏瀉心湯(5.0g)が投与されたが、プラセボ群にはゼリーのみが投与された。 患者と評価者は、治療状態について知らされていなかった。

【評価方法】麻酔が回復してから0、3、および24時間後、調査者(治療状態も知らされていない)は、咽頭痛と吐き気の数値評価尺度を使用して発生率と重症度を記録した。

【結果】咽頭痛の発生率と重症度は、半夏瀉心湯群の方が対照群よりも手術直後および手術後3時間で有意に低かった(p<0.05)。 対照的に、悪心の発生率と重症度は、半夏瀉心湯と対照群間で有意差はなかった。

【結論】全身麻酔前の半夏瀉心湯投与は術後悪心を軽減しなかったが、腹腔鏡手術を受ける女性患者の術後咽頭痛の発生率と重症度を効果的に減少させた。

Impact Factor: 1.868